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Company information

社名:  インスタリム株式会社
事業内容:3Dプリント義肢装具および装置、

     材料の開発、製造、販売

設立:  2017年3月31日(前身の合同会社として)

資本金: 1億円

代表者: 代表取締役CEO 徳島 泰
取締役: 徳島 泰、今信一郎、足立翔一郎
主要株主:創業メンバー

     慶應イノベーション・イニシアティブ 1      号投資事業有限責任組合

         DEEPCORE TOKYO1 号投資事業有限責任   

     組合

     ICJ2 号ファンド投資事業有限責任組合

     Mistletoe Japan 合同会社

     三菱UFJキャピタル 8号投資事業有限責任  

     組合

     JICベンチャー・グロース・ファンド2号       

     投資事業有限責任組合

     アイティーファーム J-Tech ファンド投資   

     事業有限責任組合

     第一生命保険株式会社

​     NXグローバルイノベーション投資事業有

     限責任組合

     Aqua Clara Lemon Gas Pegasus
     Tech Ventures, L.P.

​     株式会社リバネスキャピタル

本社拠点:東京都墨田区横川1-16-3

     Center of Garage Room 06

比国拠点:Centuria Medical Makati,

     Kalayaan Avenue, Brgy. Poblacion,

     Makati City, Metro Manila, 1210,

     Philippines.

​印国拠点:87-B, Phase 5, Udyog Vihar, Gurgaon,

​     122016, India.

From CEO 

 インスタリムの事業は、青年海外協力隊員時代にフィリピンで出会った、義足を購入できない糖尿病性壊疽の患者(足が腐敗した糖尿病の患者)がきっかけになっています。

 ただ机と椅子と聴診器や血圧計があるというだけの、医療施設だとはとても言えないような田舎町の小さなクリニックで彼は、2年ほど前から糖尿病であると、すでに足先の肉が爛れて少し骨が見えていてるようなひどい状態の足を見せてくれました。私は彼に、壊疽の毒が体に回ると危険であることを説明し、切断手術を行って義足を履けば運動もできること、糖尿病を回復させられる可能性があることを説明しましたが、男性は俯いたまま、何も答えてくれませんでした。
 後に私は、その地域にはそもそも義足の製作所は一つもなく、義足の購入が不可能であることを知りました。数週間後再びそのクリニックを訪ねた際に私は、彼が亡くなったことを知りました。

 

 フィリピンでは、主に栄養状態の劣悪さによって糖尿病に罹患する人が非常に多いにも関わらず、義足の価格が高価であることが大きなハードルとなり、そのほとんどが義足を持つことができずにいます。都市部では義足の寄付活動なども行われていますが、需要を満たすほどの数ではありません。ほとんどの義足を必要とする障害者がまともな職につけず、貧困の連鎖に飲み込まれてしまっているというのが実情です。

 私は、これはフィリピンだけの問題ではなく、全世界的な問題であると考えました。私が見た糖尿病壊疽のような彼が、そして彼の家族のような人たちが、世界中にたくさんいることに、強い憤りを覚えました。そしてこの問題を解決するために、低コストで義足製作を提供可能にするまったく新しい義足の開発に取り掛かったというのが、そもそもの、この事業を始めた経緯、動機です。 
 
 青年海外協力隊から帰国した後、仲間と一緒に4年間をかけて、超低価格で義足が製作可能な新しいソリューションの開発を完成させました。開発期間には多方面から多くのご協力とご支援をいただき、ようやくフィリピンでの事業の開始まで進めることができました。

 私、またインスタリム 社員一同、このソリューションが、世界の新興国・開発途上国の義足にまつわる絶望的な状況を解決する手段になり得る、そして、私たちならこの問題を解決できる、と自信を持っています。
 今後ますます拡大する新興国人口や糖尿病において、たとえ一度、切断という不幸に見舞われたとしても、そこから再度立ち上がることができる世界を実現できるよう、今後とも鋭意邁進いたします。

CEO_Pic.jpg

Brief Personal Record

1978年生まれ、京都府出身。

大学入学後すぐにコンピューター部品のハードウエアベンチャー企業に入社し製品開発のノウハウを学ぶ。25歳で独立しウェブシステムとハードウエアを開発する会社を起業。

その後、製品開発の上流工程の知見を得るために多摩美術大学に入学し工業デザインのスキルを習得し、大手医療機器メーカーにて工業デザイナーとしてキャリアを積む。34歳にて青年海外協力隊として、フィリピン国貿易産業省に配属。配属中にフィリピン初のデジタルファブリケーションラボの立上げプロジェクトと、その後のアジア広域展開を指揮し、2014年グッドデザイン賞を受賞。

帰国後、慶應義塾大学大学院に進学し、2017年修了。最優秀修士論文に送られる相磯賞を受賞。

2018年にインスタリムを創業。

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